サージェリーファースト(Surgery First)

サージェリーファースト

サージェリーファーストは、先に外科手術で顎の骨格を整え、その後に矯正で歯並びを仕上げる治療です

従来の外科矯正では手術の前に長期の矯正治療が必要でしたが、サージェリーファーストでは術前矯正を行わずに手術を先行するため、顔貌の改善を早期に実感できるという特徴があります。
サージェリーファーストは、通常の外科矯正(保険適用)とは異なり、保険が使えず自費診療のみで行われる治療です
そのため、費用はすべて自己負担となります。

サージェリーファーストとは?

サージェリーファーストは、顎変形症や骨格的不調和(受け口・開咬・非対称など)に対して、術前矯正を行わずに手術を先行し、その後に矯正で噛み合わせを調整する治療です。

従来法との違い(比較表)

治療法 術前矯正 手術・入院 術後矯正 合計期間
従来の外科矯正 6〜18か月 入院1〜2週間 12〜24か月 約2.5〜3.5年
サージェリーファースト なし 入院1〜2週間 6〜12か月 約1〜2年

顔貌の変化のタイミング

従来の外科矯正では、術前矯正が長いため、顔の変化を実感できるのは手術を終えてからになります。
しかも術前矯正の間は、一時的に見た目が悪化することもあります。
一方、サージェリーファーストでは、最初に手術を行うため、治療の早い段階で顎の位置や顔貌の改善を感じられるのが大きなメリットです。

メリット

  • 顎の位置や顔貌の改善を早期に実感できます
  • 術前矯正による一時的な見た目の悪化を避けられます
  • 治療全体の期間を短縮できる場合があります
  • 外科矯正(保険適応)の場合、手術日程は術前矯正の進行具合によって変動するため、患者様から予定が決めることが出来ませんが、サージェリーファーストは手術を先にするために予定が組みやすいです

注意点

  • 適応できる症例は限られます
  • 術後矯正には精密なコントロールが必要です
  • 外科と矯正の強力な連携が前提です
  • 手術直後の一定期間、歯の動きが早くなる(ラップ、サップ効果)ため、それを利用して通院間隔は、通院間隔を2〜3週にして装置の調整を行います

適応になりやすいケース

  • 下顎前突(受け口)
  • 開咬
  • 顔面非対称
  • 術後に安定した咬合が見込める歯列条件

費用(自費診療)

サージェリーファーストは、通常の外科矯正(保険適用)とは異なり、保険が使えず自費診療のみで行われます
矯正歯科と病院で会計が分かれる点にご注意ください。

当院でのお支払い(矯正費用)

  • 矯正装置代
  • 術後矯正の調整料

提携病院でのお支払い(外科手術関連費用)

  • 外科手術費用:150〜200万円程度
  • 入院費用

※病院での費用は提携先や術式によって異なります。
※総額は「矯正費用」+「外科手術費用」でご案内します。
※医療費控除の対象となる場合があります。

リスク・副作用

  • 手術後の腫れ・痛み・内出血・知覚鈍麻
  • 感染や出血のリスク
  • 咬合の不安定や後戻り
  • 矯正治療に伴うリスク(歯根吸収・虫歯・歯周病リスクの上昇など)

よくある質問(FAQ)

Q. サージェリーファーストは保険が使えますか?
A. いいえ。通常の外科矯正(保険適用)とは異なり、保険が使えず自費診療のみで行われます。
Q. 治療期間は短くなりますか?
A. 症例によっては短縮できますが、すべての方に当てはまるわけではありません。
Q. 入院は必要ですか?
A. はい。手術は連携病院で全身麻酔下に行い、1〜2週間程度の入院が必要です。
Q. 費用はどのくらいかかりますか?
A. 矯正費用に加えて、提携病院での外科手術費用(150〜200万円程度)と入院費用がかかります。
Q. 術後はいつから普段の生活に戻れますか?
A. 腫れのピークは数日で、数週間で社会復帰できるのが一般的です。

サージェリーファーストは、術前矯正を行わずに手術を先行することで、従来よりも早期に顔貌の改善を実感できる治療です。
ただし、適応できるかどうかは精密な診断が欠かせません。
まずはお気軽にご相談ください。

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